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長期的な収益低迷に苦しんできた日本の鉄鋼業は2000年代に入って見事な復活劇を演じています。
2005年度の各社業績は過去最高益を大幅に更新しました。
この背景には、高成長の続く中国経済が各社の収益を牽引していることが挙げられますが、日本の鉄鋼業が有する高い技術力、製造現場での絶え間ないコスト削減努力、さらには業界再編による価格支配力の回復など多くの経営努力があったことも見逃せません。
かつて鉄鋼業は、典型的な市況産業と見なされてきました。
事実、1990年代までは業績の変動幅が大きく、国内景気が悪化すると赤字決算に陥ることも度々ありました。
しかし、今後は高い収益水準を継続する可能性が高まってきたものと筆者は考えています。
一方、中国市場では、鉄鋼設備の過剰、原料不足など懸念材料も浮上しています。
世界市場に目を転じると、粗鋼生産量で世界トップのMi社(オランダ)が同第2位のAr社(ルクセンブルク)を買収するなど業界再編が活発化し、従来にはなかったダイナミズムが生じてきました。
こうした動きを念頭に本稿では、日本の鉄鋼業復活までの足取りを辿り、鉄鋼産業の産業構造を分析した後、中国市場の動向や世界的な再編劇の背景、日本の鉄鋼生産技術の優位性について解説しています。
また、主要各社の経営戦略の紹介、業界の長期展望に関しても考察しました。
本稿は、鉄鋼業を初めて学ぼうという方を対象に書かれています。
とくに就職を目指されている大学生や大学院生、さらには投資を検討されている方の参考になるよう、数多くのデータを盛り込みました。
本稿が、今日の日本の鉄鋼業を理解する一助となれば幸いです。
なお本稿の執筆に際し、各社の関連部署、製造現場の方々に多大なご協力をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
1990年代、鉄鋼業界の株価は、東証株価指数(TOPIX)の上昇率に対して鉄鋼株のそれは下回る状況が継続しました。
バブル崩壊以降、日本の鉄鋼業界の業績悪化が継続し、投資家の鉄鋼株に対する関心が薄れたことが主因でした。
しかし、2000年代以降、鉄鋼セクターの株価は、TOPIXの上昇率に対して鉄鋼株のそれが上回る状況が続いています。
国内の他業種に比べて、業績伸び率が高まったことが背景にあります。
大手高炉各社の対TOPIX時価総額構成比は、90年1月には3%弱でしたが、2000年には一時、0.6%まで低下しました(J社は2002年に事業統合しており、それ以前の時価総額は、Ka製鉄とN社の数字を使用)。
しかし、その後の株価上昇によって、2006年5月末段階では2.5%まで回復しました。
目2005年度、過去最高益を大幅に更新1990年代、主力鉄鋼企業の業績動向は、景気循環によって浮沈を繰り返してきました。
好景気時には、収益は上向いたものの、不景気時には赤字に転落することも多くありました。
バブル経済によって国内鋼材需要が大幅に増加した80年代後半には各社の収益は拡大したものの、90年代は長期低迷期入りとなりました。
しかし、2002年度以降は、4期連続で増益決算となったばかりでなく、2004年度以降は、多くの企業でバブル期に達成した過去最高益を超過達成しています。
2005年度、主要企業合算の経常利益は、バブル期のピークであった89年度の2.4倍となりました。
この違いはどこからくるのでしょうか。
1990年代以前、日本の鉄鋼業が収益の長期低迷に苦しんできた理由とその後の劇的な収益回復の背景に関して、以下で検証してみます。
日本の粗鋼見掛消費量(粗鋼生産に輸入を加えて、輸出を控除した統計上の数値)は、1955年を境に高成長局面に入り、いったん73年にピークをつけました。
その後、循環を繰り返しながら、徐々に同消費量は増加し、バブル期に過去最高の水準に達しました。
しかし、バブル崩壊後は、同消費量は構造的に水準が低下しています。
各社の業績が急速に回復した2000年代に入っても、バブルピークの90年度の水準に比べて約20%低い水準で推移しています。
一般的に鋼材消費にはライフサイクルがあることが知られています。
経済成長に伴い、通常、1人当たりの粗鋼見掛消費量は、1人当たりのGDPの上昇とともに急速に増加していきます。
1人当たりのGDPが数千ドルを上回ると鋼材消費が伸び、1万ドルを超えるとピークアウトし、その後、経済が成熟化(経済の中心がサービス産業化)すると、一人当たりの鋼材消費量は逓減していくと言われています。
具体的には、1人当たり粗鋼見掛消費量は、100Kgを超えると急速に需要が増加すると言われます。
国のインフラ整備に加えて、乗用車、電化製品などの普及に伴い、鋼材需要はS字カーブで伸長することが多くあります。
その後、800Kg前後に達すると成熟期を迎え、その後は循環しながら衰退し、やがては縮小安定期になります。
日本の場合、1955年度以降が急速な拡大期に当たります。
日本では経済成長率が高まり、社会インフラ整備が急速に進展しました。
高度成長期の特徴は、建設向け鋼材を中心に「鉄が鉄を呼ぶ時代」となるケースが多いのです。
また、所得水準が向上した人々は、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品を購入し、輸出産業では造船業が隆盛を極めました。
しかし、石油危機以降は、社会インフラ整備が一巡したうえ、世界景気の低迷によって鋼材消費の伸びは鈍化しました。
その後は景気循環にそって鋼材需要は浮沈が続いたものの、1970年代後半から日本の自動車産業が国際市場でのプレゼンスを高めていき、粗鋼見掛消費量は、徐々に水準を切り上げていきました。
80年代後半にはバブル経済によってふたたび建設向け鋼材需要が盛り上がりましたが、その後の不況に加えて、円高が追い討ちをかけて同消費量は構造的に水準が低下しました。
特に90年代前半の円高によって、自動車や家電製品などのメーカーが海外生産を進め、構造的に鋼材消費水準が低下しました。
また、バブル崩壊の後遺症によって建設向け鋼材の低迷が続いたのです。
一方、日本の粗鋼生産は、鋼材消費の伸びとともに順調な拡大を続けましたが、73年度にピーク水準となった後は、バブル期でもその水準を更新できませんでした。
50年代より、粗鋼生産は、粗鋼見掛消費量を上回って推移しています。
これは、内需を上回る分に関して、日本の鉄鋼メーカーが輸出で対応しているためです。
他の先進国の先例を見ると、鋼材消費量がピークを打った後、鋼材消費は循環しながら衰退期に入り、粗鋼生産も減少傾向をたどるケースが多いのですが、日本の場合は高い生産レベルを維持しています。
これは、①近隣に鋼材成長の続くアジア諸国の存在がある、②ユーザーの海外生産化は進展したものの、自動車、機械など国際競争力を有する製造業は、引き続き日本で一定量の生産を続け、鋼材消費量を下支えしている、③日本の鉄鋼メーカーは品質面で優位性を維持しており、輸出競争力を失っていない、などの理由があるものと筆者は推定しています。
特に、自動車産業の発展がなければ、日本の鉄鋼消費は他の先進国と同様に、70年代前半にピークアウトし、そのまま逓減傾向が続いてきたかもしれません。
これまで育児で悩んでいた母親が、ネットワークのさまざまなサイトでおなじ悩みをかかえる母親たちと交流して、力を回復するということもあります。
難病をかかえる子供の親たちが、全国的なネットワークを形成して発言できるようにもなりました。
コンピュータネットワークは家族から個人を奪いとっていくこともありますが、「家族をする意欲」のある人々にとっては、むしろ家族をつくっていく有効な道具にもかわります。
いま日曜日の公国などではフリーマーケットが開かれています。
ワゴンで運びこんだ家具や衣服などを売りだしているのですが、フリーマーケットの楽しみは利益を上げるというよりもむしろ、「販売」そのものを楽しむことにあるようにも見えますし売り手のなかには子供をふくむ家族の姿も見えます。
現代家族が失ったかつての家族の姿がそこにいま見えます。
それは全員が力を合わせなければ生きていけなかった時代の家族像です。
もちろんフリーマーケットは一種のレジャーともいえます。
けれどその「仕事」を適して、家族旅行や川縁のキャンプ以上の家族意識がはぐくまれるかもしれません。
自然のなかのキャンプにしても、そこではバーベキューをやりビールを飲み入場料を払うという「消費者」としての側面が顔をだしますが、フリーマーケットは消費者ではありません。
わずかにすぎないけれど、利益を生みだす商行為です。
そこでは消費としてのレジャーでは味わえない家族の新しい「おもしろさ」を体験できるかもしれません。
ガストン・バシュラールの一言葉にこういうものがあります。
「世界にたいして、本能的に信頼をいだいていなかったならば、鳥ははたして巣をつくっただろうか」住まいもけっきょく巣だとすると、私たちもまた家族というものにたいする信頼を失っていないのだろうとおもいます。
家族のかたち、住まいの形も私たちの予想をこえて大きくかわっていくのかもしれません。
しかしこれからも、住まいという「巣」に人々が希望を託しつづけるのはまちがいありません。
間伐材や合板でも本書で紹介した化学物質を一切使わない技術でいくらでも加工できるようになった。
いままで使えなかった材木がいくらでも使えるようになった。
おかげで、コストダウンが可能になったのである。
身体、心、命を一体として、人間を丸ごととらえるポリスティック医学の第一人者、帯津三敬病院名誉院長・帯津良一さんによると、ポリスティック医学とは「場の歪みを直し、低下した場のエネルギーを引き上げようとする場の医学」だという。
「場の医学」とは身体、心、命を取り巻く環境エネルギーといってもいいのではなかろうか。
場とは、ある物理的な量がある空間に分布してさまざまな作用を及ぼす状態のことである。
それを人間に置き換えてみるとどうだろうか?身体という空間に臓器が分布してやはり場を形成して、命のエネルギーが働いている。
帯津さんはこれを「生命場」と呼んでいる。
人間の「生命場」は環境の「場」と常につながっていて、悪い場(ケガレチ)の影響を受けると生命場が低下して病気にまでなってしまうが、逆にいい場(イヤシロチ)に身を置くと自然に好ましい方向に向かっていく(「自然治癒力」)、という。
炭素埋設やFUF技術にしても、形あるものは階段の手すりのようなもので、そうした支えがあれば安心して上ることはできるが、最終的に「いい場(環境)」をつくるのはそこに集う人間なのだ。
「いい医療とは、患者さんを中心にして家族、友人、医療スタッフにいたるまで、みんなが力を合わせて場のエネルギーを高めていく営みです。
みんなが同じ方向を向いて志が一つになったとき、そこにいい場が生まれます。
いい場に身を置いていると、めざましい回復をする患者さんがいる。
いい家庭、いい職場、いい医療という、命のエネルギーを日々高めつづける人たちが集まった場にいることが、彼らの命を蘇らせるのだと思います」一人ひとりが環境に配慮する。
環境を改善しようと意識し、工夫する。
家庭環境、健康状態を改善したければ、現代ではたくさんの技術が用意されている。
それを活用するかどうかは、すべて、一人ひとりの価値観と判断に委ねられているのだ。
あとがき本書を執筆する動機となったのは、ひと口で住宅といっても「身体にいい住宅」と「身体に悪い住宅」があることがわかったからである。
しかも、外観とは無関係。
住宅の素材と宅地の磁場がすべてを決める、ということを知ったからである。
世の中には、この情報を知っているかどうかが命取りになることが少なくない。
昨Rまで元気だった女性が新築マンションに移ったとたん、いきなり体調不良に陥ってしまうことだってあるのだ。
住宅は、たいていの人にとって一生の買い物。
「あっ、失敗した!」ではすまない。
いま、住宅着工件数は年間一二〇万棟である。
住宅購入、建て替え、リフォームを検討している人は少なくないと思う。
住まいを考える時、利便性、コスト、外観を優先しがちだけれども、「健康」という観点がすっぽり抜けていることが多い。
それは、「新築=身体にいい」という先入観があるからだ。
はたしてそうか?素材や磁場といった「環境」をもっと吟味すべきではないか?日に見えにくい「空間」にもっと配慮してもいいのではないか?そこで一昨年、住宅を取り巻く情報、とくに「健康住宅」についてとことん調べてみようと思いついた。
以来、全国津々浦々を訪問させていただいた。
実は本書で紹介したのほほんの一部である。
個人の住宅はもとより、店舗併設タイプの住宅やレストラン、歯科医院、クリニックなどの事例はもっとたくさん取材させてもらった。
人間、生きていくうえで衣食住は欠かせない。
「健康」という観点で言えば、いつも「食の世界」がクローズアップされてきた。
「~は栄養があるからたくさん摂ったほうがいい」「最近、免疫力が落ちている原因は~という物質が足りないから。
~という食べ物にたくさん含まれてるから積極的に食べなさい」などなど。
「この食品にはこんなに効果があったんだ!」と、マスコミ(とくにテレビ番組)で紹介されたら大変。
夕方、スーパーに行ってもとっくに売り切れている。
もちろん、なにごとにもバランスが大切だから、特定食品ばかり摂ったところで、身体にいいわけがない。
健康は長期戦で、なおかつトータルに取り組むべきテーマなのである。
「健康」にとって食品はもちろん大切だけれども、もうひとつ重要なテーマは「住宅」ではなかろうか。
住宅によって健康にもなるし、住宅によって不健康にもなりかねない。
住宅は諸刃の剣なのである。
最後に、本書でご紹介したSさん(株式会社代表)には大所高所よりいろいろとご指導いただいた。
採算のとれない「エコ住宅」に、だれも目を向けなかった時から一貫して、第一線で踏ん張って仕事をしてきた人物である。
近頃、ブームになったから取り組んでいる「にわか冊エコ建築家」ではない。
その丁寧な仕事ぶりには頭が下がる。
他の国のデザインを持ち込んで、町並みとまったくそぐわない、そぐわないだけならいいのですが、見ているだけで気持ち悪くなるようなデザインをよく見かけます。
たとえば温泉場へ行くと、ドイツ風の外観が強調されて異様さを放っているものもあります。
異様と感じるのも自由です。
何が美しいか、何が醜いか、醜いものこそ美しいという方もいるでしょう。
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